その向こうへいこう

日々の中で感じたことや考えていること、アフィリエイトやWEBのことなど書いてます。

アフィリエイトと会計の話

アフィリエイトに限ったことではないのですが、最近ではネットを使った副業などで気軽に収入を得る人が多くなってきました。ところが、収入を得るのに必死でいざ確定申告の時期になって慌ててしまうという人も少なくないことでしょう。 

 

私は普段の仕事で経理関係を扱っているので確定申告も自分でやっていますが、会計のことなどで悩んでいる方をチラホラ見かけたので、今回は確定申告のことや会計周りのことで知っておいて損はないと思う内容をまとめました。(税務についての内容に関しては税理士資格が必要となる場合がありますので、ここでは記事の紹介や一般的な内容にとどめます。) 

 

色々まとめていたら5,000文字オーバーで長くなってしまいましたが、確定申告で不安な人青色申告を検討中の方法人か個人かで迷っているという人に向けて書きました。よかったら読んでみてください。

 

どんな人が確定申告する必要があるの?

 
まずは確定申告する必要のある人についてですね。こちらの記事が1番わかりやすかったので参考にしてみてください。

keiei.freee.co.jp

 
 簡単にまとめると、サラリーマンなどで副業でやっているという人は20万円以上、会社辞めただとか主婦の方などで他に収入がない方は38万円以上の所得があった場合に申告が必要になってくるようです。(一部例外もあるのできちんと確認してくださいね)
 
で、所得って何?ってなるかもしれませんが
 
所得=売上ー経費
 
って認識でOKです。アフィリエイトに関していうと経費ってあまりかからないので売上が上記の金額になってきたら要注意。
また所得が少なくても住民税や社会保険料はまた別なので売上が少なくても申告したほうが良い場合もあるようです。
 
 

申告するための準備

ある程度の売上がある方など上記を見て確定申告する必要があるという方は確定申告の時期までに準備をしておきましょう。以下の記事が参考になります。
 

liginc.co.jp

 
 とりあえず
・経費に参入するためのレシートや領収書、銀行振込の控えなど
・売上がわかるもの( Excelなどで月別にまとめておくと後々楽になります。)
 
が必要です。
 

 申告までの流れがまとめてざっくり知りたいと言う方は以下の本がわかりやすかったです。マンガもあって全体的な流れや知識はだいたい分かると思います。

 

ど素人からわかる! フリーランスの申告と節税 (お金のきほん)

ど素人からわかる! フリーランスの申告と節税 (お金のきほん)

 

 

青色申告って?

ある程度の売上になってきたら節税のために青色申告を検討してみましょうというのを聞いたことがある人も多いかと思います。青色申告制度というのはざっくり説明すると、正規の簿記で記帳することで最大で65万円の控除が受けられる制度です。
 
ただ、白色申告と違って青色申告で65万円の控除を受ける場合は複式簿記で記帳して貸借対照表と損益計算書を作らなければなりません。それに伴って事業に関係している通帳に記入されている取り引きを全て記帳しなければならないなど、記帳の手間が多少増えます。
 
これらの正式な書類を作るためには簿記3級程度の知識が必要ですが、今はパソコンの会計ソフトやクラウドサービスが充実しているので知識がなくてもなんとかなります。また、昨年から白色申告でも記帳が義務化されましたし、アフィリエイトに関して言えば元々それほど入力するものもないので他の業種に比べれば断然楽です。(入力をより楽にするためにはアフィリエイト専用の口座を作っておくのも良いかもしれません。)
 
青色申告をするためには「所得税青色申告承認申請書」を税務署に提出する必要があります。
 
・新規で開業する場合「開業から2ヶ月以内」
・白色から青色申告に変更する場合「青色申告をしようとする年の3月15日まで」
 
が期限となります。1日でも提出が遅れたらその年は青色申告にできないのでご注意を。白色から青色へ変更する場合で開業届をまだ出していない人はこの時に開業届も同時に提出してください。
 
少し余談ですが、開業届を出さないと個人事業主じゃないとちょっと勘違いされてる方をたまに見かけます。私個人の理解では白でも青でも売上を上げていらっしゃって確定申告されている方は立派な個人事業主です。
ただ、開業届うんぬんという話は本来であれば開業してから1ヶ月以内に提出しなければいけない所、売上が全然ない段階からみんながみんな事業としてこれから開業するぞ!といって開業届を出している訳ではないので、青色申告をする時に改めて提出を促されるというだけのことなのかなと。確定申告をしていれば開業していると税務署はみなしていると思います。
 
青色申告制度って要は「白色申告で大雑把に内容が書かれている人よりも青色申告で内容が細かく書いてくれる人を優遇しますよ」という話ですよね。税務署は納税者の帳簿内容をこと細かに把握したいんでしょう。マイナンバー制度もそういうことだと思いますし。
 

法人化を検討する

法人化を検討するのはどれくらいの利益から考えるのが良いのでしょうか?以下の記事では利益400万円から検討してみてもよいかもしれないという内容でした。
 

www.recyclejapangroup.com

 
アフィリエイトは人によりますがそんなに経費になるようなものがないので月50万の売上を超えたあたりから考えてみてもいいのかなと思います。実際はサイトが飛んだりと不安定な業種なのでもう少し金額的には上積みしたい所ですし、売上が月100万を超えたあたりから考えるアフィリエイターさんが多い印象です。(個人の印象です)
 
また少し脱線しますが、なぜ月100万を目指すアフィリエイターさんが多いのかなとふと考えたことがあります。
1番大きな理由としては100万というのが6桁から7桁に変わる大台の数字だからだと思うのですが、税金面などを考えた時でもこの数字は意味があるのでは?と思いざっくりですが計算してみました。
 
 
かかった経費にもよるのですが、月に50万くらいから手取りで考えて月30万くらい、月に80~90万を超えたあたりから手取りで月50万以上になってくるという結果でした。(控除などもろもろ細かく計算すればもう少し税金が安くなるとは思いますが、あくまでざっくりとした計算です。)
 
この数字を見て、例えば専業を目指すのであればこれくらい欲しいという金額がおそらく皆さんの中でそれぞれありますよね。
アフィリエイターに限ったことではないですが、不安定なフリーランスや自分で起業して事業を立ち上げるという方は会社員という選択肢を捨ててやるわけですからサラリーマン以上の高額の報酬を望むのは当然だと思います。
 
その一つの指標として月100万以上を目指すというのが税金面などから考えても妥当な金額なのかなというお話でした。(だいぶ話がそれました…すいません。)
 
で、このくらいの売上になってくるとやっぱり税金も結構な額になってくるわけです。そのため、更なる節税を求めて皆さん法人化というのを検討するようになります。
 
ただ、法人にすることは税金面では節税になったりお金を節約できる可能性がありますが、その他の部分でそもそも法人にするための法定費用(株式会社だと20万以上)が必要だったり税理士に払う報酬のコストがUPするなどのデメリットもあります。(法人の決算は複雑なので個人でやろうとするのは大変です)
 
法人か個人かどちらがいいか悩むようだったら一度、税理士に相談してみるのがいいと思います。
いきなり相談に行くと無理やり法人化を勧められそうで不安だという方、税理士に相談する前に自分で色々調べたいという方には以下の本がおすすめです。個人と会社どっちにした方がいいか?という話から節税のボーダーラインの話なども載っているのでその辺も参考になります。